「気は心」
両親がお礼やお返しをする時に
よく口にする言葉です。
水曜日にたくさん貰った無花果
母が食べたいというので
良いのを選んで持って行きました。
「お礼はしたん?」母が聞きます。
「したよ」
いつもの会話です。
90歳を過ぎ体力も気力も衰えた母が
今でも失わないものは
人から受けた恩を忘れずに
お礼やお返しをする事。
少しの野菜を貰っても
「お返し」をしたいと言うので
「年寄りふたりに差し入れしてくれる人は
お礼やお返しなんて期待してないよ」
こう言っても「気は心やから」と言って聞かない。
若いお友達からたくさん栗を貰ったおかげで
栗ご飯 栗赤飯 栗おこわを作って
実家に届ける事が出来ました。
父は「美味い」と「栗もらった人に礼はしたんか?」
何度も言いました。
両親がずっと続けてきた習慣は
祖父母から受け継いだのかなと
この頃思うようになりました。
もう時代遅れで古臭いのかもしれないけど
「気は心」を検索すると
とても良い意味です。
私も「気は心」を
受け継いでいきたいと思いました。