辿り着いて

定休日は実家の両親の世話に
時間が掛かるようになったので
気になっていながら
会いに行けない人がいました。

先週水曜日
友達とのドライブの帰り道
真脇〜珠州〜輪島の道程が
いつもとは違っていたので
ここはどこだろうと思っている間に
会いたかった人の
家の前に辿り着きました。

足が以前より悪くなり
くの字状に曲がってしまって
草むしりをしていたので
声を掛けると
膝を突いて
鎌を杖代わりにして
駆け寄ってきたので
胸が痛かったです。

それなのに畑の
ナスをあげると
言った途端に
手押し車を押して
しゃんしゃんに
なりました。

母と同じ年齢なのに
畑は全く荒れてなくて
家の中も綺麗で
玄関に花もあって
生き方が溢れていました。

友達にも分け隔てせず
友達が好きな「秋明菊」を
「ぜーんぶ切っていって」

モロヘイヤ
青梗菜
オクラ
茄子
無花果を山のように
持たせてくれて
何でこんなに
してくれるんだろう。
今度聞いてみたい。

「京子ちゃん京子ちゃん」
言ってくれるのが嬉しい。
高齢でひとり暮らしだから
ずっと心配で会いたかったです。

「不思議な力に導かれた」