テレビゲームもスマホも
パソコンもない時代
日いっぱい働く伯母が帰るまで
何をして過ごしていたんだろうと思う。
伯母の家は山側にあって
海の方には行ってはいけないと言われていた。
記憶にあるのは‥
「行ってはいけない」
ぎりぎり境界線に
海へと通じる小川があって
石垣の隙間にびっしりの蟹が
石の隙間を出たり入ったりしていた。
その様子を飽きる事なく見ていたと思う。
すっかり夕方になって帰るとき
踏み切りの向こうにある家の前で
伯母が行ったり来たりしているのが見えた。
「京子ちゃんが海に落ちたんかと思った」
あの時の伯母の顔と背景だけは
今でもはっきりと覚えてる。
この川がそうだと思う。
隙間にコンクリートが詰めてある〜💦
蟹増殖防止?