夢かな?

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ぷかぷか亭で食事を終えて
伯母の家の辺りへ行ってみると言うと
千恵さんが大通りまで送ってくれました。

突き抜ける様な空は
海と同じ色


伸びた夏草の間から
千恵さんが
いつまでもいつまでも
手を振ってくれていました。

夏草の黄緑色一面
千恵さんの空色の帽子とシャツ

まるで夏の美しい
絵の様だった。

一生忘れないと思う。

子供の頃も
大人になってからも
帰る時は
見えなくなるまで
手を振っていてくれた伯母

あの頃も振り返り振り返り
帰った‥

もう来る事も無いと思っていた
懐かしい景色の中で
亡くなった伯母と同じ様に
今、私に手を振ってくれる人がいる‥

「夢かな?」と思った。