昨日の夕焼けは優しかった。
父に寄り添っていると
5年前に93歳で亡くなった伯父と
似ているな‥
思うことが多い。
先週のディサービス
入浴後に配られたジュースに
「京子の分が無い」寂しそうに言った父。
こっちに子供がいなかった
入院中の伯父を
毎日2回食事時に会いに行くのが日課だった。
運ばれてきたお膳を見て
「京子の分が無いがい」
伯父は毎回悲しそうに言い
「半分づつせんか」と言ってくれた。
これが最後の入院になる
伯父も私も分かっていた‥
「後は死ぬだけや」
一度だけ口にした言葉を
否定もせず励ましもしなかった。
2人で過ごす時間は淡々と
穏やかで清らかだった。
しんみりはせずに
よく冗談を言って笑っていた。
同期の桜を耳元で歌った時の
「上手っ(まいっ)」の声が
今でも心の中に残っている。