2009年
金沢21世紀美術館でねむの木学園作品展を観ました。
「作品」は画用紙に描いたものだと
思い込んでいた自分が恥ずかしかった。
大きなキャンパスいっぱいに
細かく家や人がびっしり描かれたもの
黒人のような肌の色
切れ長の目
赤いマントを着た女の人。
タイトルは確か「まりこ」だった。
地下の会場に
合唱のリハーサルをしている
宮城まりこさんがいました。
ねむの木学園の人達を
「子供たち」と呼び
その全員がビートルズのような
マシュマロカットでした。
その前髪を宮城さんが直していた。
テレビで観る甘い声の
ふんわりなイメージとは少し違って
強い直向きな必死な真剣そのものという印象。
「宮城さん」なんて気軽に
声を掛ける人はいなかった。
その時にカレンダーを購入したのですが
翌年申し込み用紙と
もちろんコピーでしたが
園の資金となるカレンダーを
再度購入して欲しいという内容の
宮城さんの必死さが伝わる直筆の文章が
添えられていました。
絵葉書が残っているかな?
探したらありました。
作品展の時は記録の代わりに必ず購入します。
93歳
「子供たち」のために
まだまだ死にたくなかったと思う。
そして思い出した
「吉行淳之介」