昨日は列車を降りた時も
乗る時もホームでたったひとりだった。
ここに来ると
懐かしくて懐かしくて
嬉しい思い
切ない思い
蘇る「愛されていた」記憶
西岸に母方の祖父とも
祖母とも何度か一緒に来た記憶がある。
随分小さい頃だったのか‥
祖父は進行方向右手に
あの神社が見えると
降りる用意をするように言った‥
家に帰る時
伯母が改札のところから
身を乗り出して手を振っていた。
「預かる」緊張感から
伯母が解放された瞬間だった‥
大人になって分かる事が
たくさんある。
映画やドラマの回想シーンで
懐かしい場所で
「昔の自分の姿を見る」
というのがある。
ベンチはおそらく当時のまま
「不安げに座っている
おかっぱ頭に痩せた子供」が見えた。