フランシーヌを見送ってから直ぐに
店の掃除を始めました。
掃除機の手が止まり
涙が出そうなくらい
胸がいっぱいになった。
浮かんだのは
華の間の前を通過する
フランシーヌを
冷たい雨の中待っていてくれた
ヒロコちゃんの着物姿。
車に駆け寄り
手を振ってくれた笑顔は
本当に本当に美しかった。
フランシーヌは一生忘れないと思う。
私も忘れない。
またいつか日本に来て
どこかの素晴らしい場所で
お茶を頂く機会はあっても
フランシーヌのために
こんな笑顔で
心を込めて
お茶を立ててくれる人は
いないと思う。
本当に本当にありがとう。ヒロコちゃん。