向田邦子のエッセイの中にあった。

『一見奇妙に見える光景もそれなりに深い事情がある』

facebookを見て「特急バスが好きやって?ダラやなぁキロクの嫁」

思われた方も多いはず(笑) 

長男の大学4年間、帰省して最終特急バスで帰る度

この交差点でこっそり見送っていました。

雨の日も風の日も雪の日も。

夫の母に「私見送って来るしあんた店番しとって!」と言われてたから。

気持ちが凹んでいる時は、バスが駅から大きく右折して

この交差点に入って来ただけで

涙が溢れ出たこともあります。

長男はちゃんと分かっていて、

いつも左側に座り手を振ってくれました。

孫を思う義母の気持を優先してくれた

息子に感謝しています。

バスが見えなくなると『お母さん色々ありがとう。また来るね』

メールが決まって届きました。

見送った後は猛スピードで母より早く帰って

呼吸を整えていた事が今は懐かしく思えます(笑)

バスを待つ間に雨が降って来てたことがありました。

交差点で傘も差さず、青信号で渡らないでいる私は

通過する車からは、ものすごく奇妙に見えたはず(笑) 

夜のウォ-キングで中

ライトを付けて走る特急バス出に出会うと

あの頃を思い出します。

つい見えなくなるまで見送っちゃいます。