一周忌

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一周忌の翌朝
いつもの景色が違って見えた。
山を越えたような・・・
こういう気持ちになる事を
『悟り』と言うのかな・・・

インドではガンジ川のほとりに火葬して
骨を流せばそれでおしまい。
墓参りも四十九日もお盆も無いと聞いた。
インドの長男の嫁が
羨ましいと思った 笑

私が2人の息子を堪らなく大切なように
義父も義弟が可愛くて当然だ。

一周忌の義父や義弟達の
行動や言動
あれは私の心の反映でもある。
私の心そのものだと思えた。

そう思えた時
今までのざわざわした心が
消えた。
だから

焼香が始まった時
義父が後ろの席の次男の嫁に
「〇〇ちゃん、焼香銭はあるか?」
優しく微笑んで声を掛けた。
「あ、お義父さんて、そんな事言える人なんや・・・」
義妹の事を素直に羨ましいと思った。

どうしても変えられないものがある。
それを受け入れる事。

私には私の幸せがある。
大切な人がいる。
それでいい。

三十年・・・
そろそろ私は私を
楽にしてやりたい。

やっぱり一周忌を行う事には
深い意味があるのだ。
無くてはならない。
昔の人の知恵だ!
インドの嫁でなくて
日本人の長男の嫁で良かった~ 笑