写真の事

夕日7

「死」についての捉え方は
それぞれ違う。

日本人は『死』や『死人』を
忌み嫌う習慣がある。
死を口にすると
『縁起でもない』とか。

死人の出た店からは
その年の正月の買い物を
しない習慣の町。とか。

義母が念球入れを手作りしていて
お客様がとても喜んでくださった。

亡くなった後も
残ってた分を差し上げると
ほとんどの人は
大事そうに手に取って
喜んでくださった。

でも、中には
亡くなった義母が作ったものだと知ると
「ええーっ!」と
まるで汚い物でも摘むようにして
過剰反応する人もいた。

死に対する『捉え方の違い』だと思う。
仕方無い。

義母を亡くした本当の辛い気持ちを
両親さえ分ってくれなかった。
「誰にも分らんて」
何度も心の中で呟いた。

私だって大切な人を
亡くして人の気持ちを
分って来なかった。

今日のワイドショーで
議論するのだろうな。
誰かが槍玉にあげられて
あのお詫びになるのか?

画面はそれで消えて
人はすぐに忘れてしまう。

亡くなった子の両親の悲しみは
ずっと続いているのに

日本中 世界中で
埋もれていること。