歯科衛生士の頃は

60歳を過ぎてから
「人生はあっという間」と思う事が多くなりました。

歯科衛生士をしていた時
お母さんと
保育園の制服で来る
可愛い男の子がいました。

時々お母さんがいなくなって
待合室にひとりの時がありました。
当時は患者さんが
1日150人という信じられない時代でした。
当然待ち時間は
何時間が当たり前でした。

患者が多かった日
男の子はひとりで
不安そうで
とうとう泣き出しました。

男の子を
抱っこして外で
お母さんを待っていた記憶。

あの時の子が
お父さんになり
お嬢ちゃんが
百円商店街に来てくれました。

お母さんがいなくなったのは弟の赤ちゃんの様子を見に行っていたのだと思います。

あの子は大勢の大人の中に
ひとりでどんなに心細く
不安だっただろう。

歯科衛生士の時は気遣いも
優しさも
言葉掛けも
全く出来ていませんでした。

後になって分かる事があります。

でも「途切れずに繋がっている」
今回の百円商店街は
深かったです。

人生はあっという間
よりよく生きねば。