母が

私のレースのブラウスを見て
母が「京子にこれあげるわ」と出してきました。

「他のもんにはやりたくない」そうです。

いつものように
「ばあちゃんのなんて
いらんよ〜」と言い掛けて

「ありがとう、嬉しいわ」と言って
派手なブラウス2枚も
カバンに入れました。

「京子が喜んで着てくれるなら嬉しいわ」
母はしわくちゃの
笑顔になりました。

母をこんな風に
笑顔にする言葉
掛けてこなかったな。