両親の車椅子を押すようになって
分かった事がたくさんある。

初めは開き方も
閉じ方も分からなかった。

病院のペダル式の消毒液
血圧計
トイレ

時には優しくない使い勝手。

そして世間も
年寄りひとりにそんなに
優しくはないということ。
みんな自分の事で精一杯なんだ。
この状況下で当然と思う。

次男夫婦の事を
何も分からないくせにと
ずっと思ってきたけど
私こそ世間の事を
何も出来ない
知らなかった。

だからこそ
誰かの言葉に救われた気持ちになる。

その逆もある。

今はこの状態の父を置いて
院外処方に外に出なければならない。

こんな時どうしたらいいのかさえも分からない。