昭和の人間なので
「テレビっ子」でした。
当時の子供には漫画本と
テレビしか無かった。

昭和の私が感じる違和感。
テレビドラマから
臨終と出産のシーンが消えた事。
生々しい死と生が無い事に不自然さを感じます。

核家族で育ち「死」というものに無縁だった私。
好きだった TV番組「サインはV」
チームメイトの病死の場面があまりにも衝撃的で
おいおい泣いて
これを機に「死」というものを子供なりに
想像して心に刻んだ記憶があります。

顔面脂汗で歯を食いしばり
のたうち回って
苦しみ叫びながら赤ん坊を産む。

ヤクザが敵対する組員に切られて
血だらけで無惨に死ぬシーンなどは
即テレビ局にクレームが殺到するのかな。

「反応」に対する気遣い。

朝ドラの直ぐ後の番組で
「幼稚園バス待ちの息子が死ぬシーン観て
泣いちゃって幼稚園に行けなくなりました!」
視聴者からのクレームに謝っていました。

子供の気持ちに寄り添い
親として教える機会なのに
人を責める事と怒りに使っちゃって
勿体ないと思いました。

生きている限り避けられない「生死」
大人が隠したり省いて
子供達には「想像」する機会が無いのかな。

ハロウィンの時
「お菓子をくれないと殺すぞ」と言った子。
子供の戯言と笑えばいいのか分かりませんでした。

ゲームが悪いのか
スマホが悪いのか
テレビ局が悪いのか‥

コメンテーターの人達の
正論を聴きながら
加害者と被害者の母親の事を思うと胸が痛みます。