先月の松本1日目に入った「ものぐさ太郎」
蕎麦の店です。
混雑する入り口で
お客に検温消毒をする女性
年は私より少し上の上くらい‥
連休の忙しい中でも
言葉のひとつひとつ
動作のひとつひとつ
丁寧で心がこもっていました。
子供の手に消毒液をスプレーする時
「ごめんなさいね ごめんなさいね
こんな小さい手にまで」謝っていました。
分け隔てしない対応に「どきゅん」
その人にもう一度会いたくなり
翌日も「ものぐさ太郎」に行きました。
隣のテーブルを片付けにいらしたので
言葉を掛けてしまいました。
とても喜んでくださり
笑顔で「また頑張れます」
会計の時「来年もきっとここに来ます」
また言ってしまった。
その方は「こんな事態ですが‥」
遠慮気味に私の手を握って
「来年もいらしたら
お声を掛けてくださいね」
その手はあんなにも働いているのに
マシュマロみたいに柔らかでした。
帰りの景色を眺めながら‥
長野の風景も野生動物も美しかった
でも私はあの人に会うためにここに来た。
そう思えました。
「接客」というより
人としてどうあるべきかを見せて頂いた。
「感動」というより
コロナ禍での「衝撃」
年を重ねると会うべき人に出会う。