大人が

電話が掛かって
出先から大急ぎで店に戻ると
お母さんと小学生の女の子。
児童センターの「干支作り教室」に
毎年参加してくれる子でした。

フレームが決まって帰る時
「◯◯ちゃん今日はありがとう。
◯◯ちゃんに来てもらって
先生すごく嬉しいよ。本当にありがとう
コロナじゃなかったらぎゅーしたい」

女の子は照れ臭そうに
お母さんの腕に顔を埋めて体をゆらゆら。
返事は無かったけれど
私の気持ちが伝わった事が分かりました。
心が震えました。

眼鏡を掛ける事になった時
私の所に行くと
小さな心で決めてくれたのかと思うと
愛おしくて胸がいっぱいになりました。

大人は「どうせ子供だから」と思いがちです。
未来ある子供だからこそ
大人が手を抜く事無く
ちゃんとした言葉を伝えなければ‥

彼女が気付かせてくれました。