「このみたけ」は特別懐かしい。
秋になると父は山に出掛け
このみたけが取れた時は
とても嬉しそうに帰ってきました。
伯母もこけとり名人で
野菜庫が閉まらないくらい
もらいました。
山の土と枯葉の匂いの混ざった
このみたけの香りがたまらなく好きです。
いま父は歳をとって山には行けなくなり
伯母も亡くなり
このみたけを口にすることは無くなりました。
珊瑚のような大きいこのみたけを頂きました。
水曜日には炊き込みご飯と茶碗蒸し
昨日はすき焼きにして
実家に届けました。
あの頃父が籠を背負って
嬉しそうに帰ってきた気持ちと
今の私の気持ちは同じなのかも知れない‥
空を見上げて思いました。
ひとりでは生きてないな
このみたけをくださった方に感謝です。