伯母のお墓の帰り道
友達と合流して
友達のお気に入りの散歩道を行きました。
奇跡の出会いが3回もありました。
海岸沿いに集落がある事は知らなかった。
一軒の庭で「こんなもん誰も喜ばんわい!」
脚立の上の息子さんらしき人が
柚子をもいでは乱暴に地面に投げてる。
それを腰が曲がったおばあちゃんが拾う。
「おはようございます」声を掛けたら
おばあちゃんが近寄ってきて
「近所に泥棒がおって
柚子や畑の菜っ葉まで盗られる。
だからこんなんして自分で垣を作った」
という内容。
息子さんは「だらな事ゆーとるな!」全否定
「そうなんや〜〜!それは困るよね!」
友達と私は全肯定。
おばあちゃんが竹やら網やらの隙間から
柚子を差し出してくれました。
大喜びの私達に
「あんまり良い柚子じゃないぞ〜〜」と息子さん。
「どっから来た?」
「輪島です〜〜!西岸の人は優しいですね!
私、輪島に帰ったら皆んなに言いますね〜〜!」
それを聞いておじさんは「にやっ」
あまりにも柚子の投げ方が乱暴なので
猿蟹合戦を思い出したほど
おばあちゃんは蟹だ〜〜笑
おばあちゃん達と別れた後
友達と
「ああいうの良いよね〜良いよね〜
あんなんが好きねん。
どんなにゴージャスな事よりも
あんなんが好きや〜〜」