樹木希林さんの葬儀の
娘也哉子さんの挨拶に
父である内田裕也と
なぜ別れないのかと詰め寄った時
「だってあの人には
ひとかけらの純なものがあるから‥」
美しい言葉だと思った。
昨日の病院での母は
今までの中で一番年老いて見えた。
自分の事で精一杯で
否定的で自分勝手だった。
それでも娘への「愛」だけはある。
待ち時間に思い出した様に
「京子梅干し漬けるん上手やわ」と言い
病院に来る途中
車の中から木下の義父を見掛けたそうで
「キロクのお義父さん顔がてかてかで
元気そうで‥あれはまだまだ長生きするよ‥」
とても悲しそうに言ったのでした 。
「そうやね〜!嫁に復讐も仕返しもされずに
大事にされてるからね〜笑」
私はいつもの様に返す。
親孝行など何も出来なかった。
母がこの世からいなくなった時
私は沢山の後悔をして泣くんだろうな‥
でも「本当の事」は決して言わずに
あえて毒舌で面白おかしく母に話してきた。
「本当の事」を母は知らないでいる。
それだけは親孝行かな‥