「京子ちゃんよ〜〜」
「会いたかったよ〜〜」
久しぶりに
いつも野菜をくださる
「おばちゃん」がきました。
「行ったら迷惑や!」
娘さんに言われてたそうです。
「さやえんどう」
ちょっと傷んだとこがある
「レタス」を貰いました。
「京子ちゃんは怒らん人やし」だそうです 笑
お返しに
リバーシブルのチョッキをあげたら
とても喜んでくれました。
おばちゃんは背が小さくて
言葉が面白い。
「娑婆は憎いもんばっかりや!
畑に生ったモン誰にもやりとない!
京子ちゃんにしかやりとない!
畑で京子ちゃんのことばっかり思とる」
おばちゃんは満州引き上者で
幼稚園児くらいの時に
お母さんと兄弟で逃げてきました。
お母さんは途中で亡くなったそうです。
気が遠くなるくらい歩いて
幼いので疲れ果てて
休憩中に石の上で眠り込む事があって‥
その度に兵隊さんが「行くぞ」
声を掛けてくれたそうです。
輪島に帰ってからも
満州と同じくらい苦労しました。
初めてこの話を聞いた時
「流れる星は生きている」
藤原ていと同じ経験をした人が
身近にいた事がショックで
夜眠れませんでした。
今は娘さんと暮らしていて
お孫さんもいて
幸せに暮らしてます。
これから先も
おばちゃんと愉快に仲良しでいたいです。