平凡な日々を送る私が
いつもの様に昼食を作って
その後に
ポロポロ涙が出るような事が起きる。

こんな事は他の人にもあるんだろうか‥

「今から新米届けるね」
ひとり暮らしのお客様から
電話が掛かってきたので
私から自転車で伺いました。

テーブルの上には
新米の他に
サツマイモ 冷凍のインゲンやグリンピース
柿に赤飯のおにぎり
ウィンナーやひら天まで‥
どれもご自分のために冷蔵庫にあった物ばかり。

「うちの梅干しも食べてみる?」
タッパーに
これでもかっていうくらい梅干しを詰める
その背中を見ていたら‥
懐かしい懐かしい思いがこみ上げてきて
涙がポロポロ溢れました。

亡くなった伯母達を思い出したから‥

「どーしたん?これでも飲んで」
子供に言う様に冷蔵庫から
コーヒー牛乳を出してきて
ストローを差してくれました。

「こんなにして頂いて‥」

「だってあんたの事が好きやから」

気持ちが凹んでると必ずこんな事が起きる‥
「不思議な力」を感じる。

伯母達がこの世から居なくなって
寂しい‥

でもこんなにもしてくれる人がいる‥

持ちきれないほどの物を持たせてくれて
見えなくなるまで笑顔で手を振ってくれる‥

私がどんな事より嬉しいと思う事。

私は幸せなんやって思った。