「京子さんどうしたの?」
一緒にいた子供達を先に行かせて
私よりずっとずっと若い人が声を掛けてくれた。
実家から戻った私はいつもの私とは
どこかが違うらしい。
実家に父の紙オムツを届けて
母の「怖い話」を聞かされて
それで半日が潰れてしまった事。
短く説明をした。
「京子さんでもそうなん?
じゃあ私も母の世話をする事にします」
病気になったお母さんのお世話を
躊躇しているとか‥
先に行ってしまった子供達が気掛かりだったので
短い会話で別れたけど
話した事で心がほっとした。
私は若い人達に「見られている」
そういう年齢になってしまったと感じる。
なぜお母さんのお世話を迷っているんだろ?
いつも明るくて元気な人だ。
人は色んな事情を胸にしまって
直向きに生きてるんやな‥
「都会は寂しい」
決めつけるつもりはないけど‥
都会だったら
へこんだ気持ちのまま電車に乗って
スーパーに寄って誰とも話さないまま
家まで帰るんかな?
街で声を掛けられて
何気ない会話に心がほぐれる度に思う。
実家の裏の線路の跡地に
コスモスの群生が出来ていました。
昨日の夕日が当たって美しかった。