寂しいね

定休日友達のお見舞いに行きました。
病院までは
金沢駅から「輪島マリンタウン行き」に乗り「医科大前」で降ります。

バス停で私は二番目に並んでました。
バスが到着して列が動いた時
「割りこましてくだ!割りこましてくだ!」
おじいさんが叫びながら駆け寄ってきました。

「割り込む?」
引きずっている足と杖を見て
「ああ〜〜、どうぞどうぞ」
特急バスは乗降段が高いので

「上がれますか?大丈夫ですか?」
声を掛けて
大きいリュックサックを持ち上げるようにして
押してあげました。
リュックサックはなぜかビショビショだった。
おじいさんは「ありがとうね」
何度も言ってくれました。

席に着いたバスの窓からは
ベンチに座って
うつ向くたくさんの人達が見えた。

入院中の友達の
「バスの中で大変な思いをしたのに
誰ひとり助けてくれなくて悲しかった」という話し
ヘルプカードを付けていたのに。

ジュースを並んで飲んで
「寂しいね‥」「うん、寂しい‥」
前を向いたまま何度も言いました。

先日宿泊したホテルのロビーにあった笹飾り
短冊に「幸せになりたい」と書いてあった。

誰もが「幸せになりない」と思ってる。
私も思ってる。

誰かが幸せになれるために
ほんのちょっと手を差し伸べてあげてたい