朴葉ご飯

「朴葉ご飯」が好きです。
子供の頃父が山から取ってきて
作ってくれました。

JAに葉っぱもご飯も売ってるけど
買った事が無い。
父がしてたように葉っぱを取ってきて
好みの味で作りたい。
私は砂糖多めの甘いのが好きです。

両親の病院の付き添いの日に作りました。

私が病院に着くと待っていたかのように
母は喋りまくる。
私はそれがとても怖い‥

「朴葉ご飯作ってきたよ」と言うと
母は静かになって「誰が?」と聞いた。
「京子がやよ」と言うと「にこっ」とした。

「忘れないようにね」鞄に入れてやると
母は何度も鞄をのぞき込んで嬉しそうだった。

「朴葉ご飯」は
ますます
忘れられないものになりそうです。