父母

良い天気だった先週の定休日
どう過ごそうかとわくわくしていた。
兄から電話があり父が転んで怪我をしたので
今から病院に行くと言う。
すぐに支度をして病院の前で待っていた。

車からやっとの思いで父を降ろすと
鼻の下が血だらけだった。
痛いとこはどこか?と聞くと
「無い!」
鼻の下の傷は髭を剃って切ったのだと言う。
痛く無いのなら
診てもらう必要は無いのでは?と言っても
「診てもらう」と言い張る。

予約日にはまだ日があるので
受付に何度も誤って診てもらえる事になった。

大きな声でどうでもいい事を
何度も何度も言う父と母に
感情が湧き上がってくる。

お客様に言われた事がある。
「京子さん、一番幸せな人って
どんな人だと思う?貰うもん貰って
親の面倒なんて見ない人やよ!」
私の事なのかお客様自身の事なのか‥

私は不幸なんだろうか‥
人からは不幸に見られているのか‥

私の言葉がキツくなっても
父も母も笑ってくれる。
私を気遣い息子達の事ばかり言う。
歳を取ってこんな風になっても
親なのだ。

1月30日の水曜日
この光景を見ている事
父と母の言葉を聞いてる事
2人のために何かを出来た事
きっと意味がある。

幸せなんだと思う。