次男が歩けるようになったくらいの時
義母が二階の窓から落っことしてしまった。
運ばれた病院のこの扉が開いた途端
「お母さん」と叫んで血を吐いた。
「この子は助からないかも知れない」
思ってしまった瞬間から
私の全てが変わったのだと思う。
20分程の独特の音と熱の中で
あの時の事が蘇っていた。
「神様この子が助かるなら
私はこれから何も望みません」
泣きながら祈った事‥
次男に病院まで送ってもらって
今日は私がMRIを受けている
あの時何かひとつ違っていたら
今日の様な日は無かったかも知れない。
あの時「何も望みません」と誓ったのに
「生きてる事が奇跡」医師に言われたのに
すぐに忘れて
次男に期待を掛け過ぎてしてしまったな‥
どんな事にも「意味がある」と信じている。
今、私がここにいる事も
「意味がある」のだと思う。