奇跡の日


あれは何年か前の
このクリスマス・イリュミネーション前の出来事。
迎えに来た夫がいる場所が分からず
困っていた。
何度も電話が掛かってくるので
焦って益々分からなくなった。

そんな時、人混みの中から突然現れた
「昔々好きだった人」

困っている私を
前方から認識していたらしく
掛けられた言葉は「どしたん?」

事情を説明すると
「こっちこっち」どんどん先を歩き始めた。
キラキラしたフォーラスの中を通り抜け
暗い裏通りに辿り着いた。

「(車)あれやろ?」
そう言うとさっさと行ってしまった。
「えっ?」
一度も振り向きもせず!

「何なん?壁ドンくらいしたらどうなん?(怒)」

後ろを早足で付いて行く間
稲垣潤一の「クリスマスキャロルの頃には」が
勝手に聴こえてた「奇跡の日」

現実からちょっと逃避したくて来てしまった
フォーラス前。

今年は「奇跡」は起こらなかった。

だっておじさんが付いて来ちゃったし〜〜😱💦