母の心がまた不安定で
朝の忙しい時間に電話をしてきて
心が沈むような事を
何度も何度も言う‥

だいぶ慣れたとは言え
1日の始まりから気持ちが落ち込む

「仕方ない」と心の中で呟く

実家の正月の餅はぜんざいなので
餅を作って小豆も炊いて

朝にひとつ試食をした。
また焦がして「目玉親父」になった。

母は餅を見て「上手だ」と笑った。
さらに小豆まであると分かると
一瞬泣き顔になった。

帰りの車の中で母のあの顔を思い出していた。
あの顔は‥

長男を産んだ時、産後の状態が悪く
一週間寝たきりとなった。

毎日毎日の点滴で
注射痕が赤紫になった。

見舞いに来た母は
私の腕を見た途端
泣き顔になった。

しばらく私に背中を向けたままだった。
泣いていたのだと思う。

あの時の「母の泣き顔」と同じだった。

母はどんな時でも母なのだ
良い時も悪い時も
ずっと母なのだ

母との日々を「淡々と」過ごして行く。