おばさんになった

「運転手さん!千枚田に着いたら

(ふたりに)声掛けてあげてください!」

輪島色豊かな乗客の皆さんが一斉に私を見た。

「あんな事して私おばさんになったなぁ」と思った。

河井中央交差点で綺麗な外国人の女性と

アジア人に見える男性。

明らかに迷ってる

それもかなり切羽詰まってる。

スマホ見ながらあっちこっちを指して

歩いては戻るをしてる。

声を掛けた時は

「どっちも外国人だったらどうしよう」は消えてしまってた。

全く日本語が話せないようで

「千枚田」「バス停」「馬場町」

郵便局前のバス停を指差すと

その方向にふたりは歩き始めた。

直ぐ「宇出津行き」のバスが来たので

バス停まで走って「これこれ!これに乗って!」と言った!

ジェスチャーでしたが💦

2人が乗り込んだ後思わず

運転手さんに叫んでしまったと言う訳です。

 

「世界農業遺産とか言いながら

そこに行くまでの英語の案内無さ過ぎやろ?」

「over there   This bus is  for  Senmaidaくらい言えたやろ?」

「全然日本語話せんのに目的地が千枚田やなんて素敵や」

「あんな風に叫ぶなんて若い時には絶対出来んかった!

あれがおばさん化なん?」

目的地の銀行に向かいながら

心の中でぶつぶつ言ってました。

 

「映画 この世界の片隅に」

うさぎが跳ねてるように見える白波を

写生するシーンがありました。

それを思い出した空。